ヒューストン生活

2017年1月〜2019年1月まで、平成28年度3次隊でモザンビークにて理科教育を行いました。2019年3月〜上海で仕事をしています。

授業(初回)

Ola.やすです。先週は初授業を行ったので内容と感想をお伝えします。


初授業で行った内容は以下の通りです。


・日本について(日本の場所/日本で知っていること/日本語5つ)
・「速さ」って何?(次回行う実験の説明と問題提示)
・数学クイズ


まず、物理の授業以上にモザンビークの生徒たちは(モザンビーク人は)語学の習得に非常に興味があるように感じました。 


モザンビーク国内では生活言語は、地方によって十何種類とあり、(首都マプト近郊はシャンガナ語)、その上で公用語であるポルトガル語を学んでいます。(テレビのニュースや新聞・教科書はポルトガル語。一部年配の方はポルトガル語が分からない人もいるようで、週末の教会でのコミュニティではシャンガナ語とポルトガル語の二言語で話し合いや聖書の読み合わせがあります)


そして、学校では英語やフランス語を学習しており、また、中国人が多いためか中国語も時たましゃべります。(たまよく分からない中国語をモザンビーク人から話しかけられることもあります)…ということで、モザンビークでは2言語3言語話せるのは当たり前のようで、外国語に対する吸収は非常に速いと感じました。



・日本について(日本の場所/日本で知っていること/日本語5つ)


モザンビークの場所はみんな分かっていましたが、日本の場所はというと…正解率は非常に低かったです。イギリスを示したり、ロシアを示したり、インドを示したり…しまいにはグリーンランドが日本だと言ったり…多分、授業でやる機会がなかったのだろうと判断しました。後半は運試し的にあれだこれだとなっていたので・・・

☝A4の裏紙8枚を繋げて作りました。クレヨンが役に立ちました(クレヨンはモザンビークでも購入可です)


また、日本のことで何か知っていることはありますか?との声かけに、(個人的には日本の車や家電メーカーが数多く存在していたので、それらの会社の名前があがるかと期待していたのですが…)生徒はよく分かっていませんでした。


※実際に日本の中古車の割合は非常に多く7割~8割くらいの割合で日本車の中古車が走っています。同僚の先生の多くは日本の中古車をインターネットで買ったと…耳にします。


日本語は、大変よく学んでくれました。生徒が口をそろえて日本語の挨拶を元気にしてくれると…とても気持ちいいものです。

☝ポルトガル語→日本語。非常に興味深そうに学んでくれました。



・「速さ」って何?(次回行う実験の説明と問題提示)


私の仕事は物理の実験を行う事なので、現在8学年で学んでいる「速さ」についての実験をしたく以下の様な問題提示をしました。


Qual é mais rapid? A ou B? (どっちが速い?AかB)


板書で書くとこんなイメージです。

AとBどっちが速い?
それぞれの速さはどのように求められるか?
速さを求めるためにどのような実験を行えばよいか?


実験で行うには、バネ…ではなく、ゴムをつなぎ合わせたものか、ゴムひもを使おうと思っています。…ちゃんと興味を持って速さを求める計算を生徒たちがしてくれるかどうか…ちょっと不安です。



・数学クイズ


最後にちょっとしたパズルを出しました。日本では有名なクイズ(?)ですね。
…ここ一番に盛り上がりました。


ルール
9つの点が存在
4本の線を引くことができる
全ての点を通らなければならない
但し、線は直線でなければならない
また、線は連続していなければならない


4つくらい不正解の例題を出してあげるとその後、生徒たちの問題に対する理解も早かったと思います。

☝(A) 直線〇/連続した線〇/4本線〇/全点が接する× → 不正解
 (B) 直線〇/連続した線×/4本線〇/全点が接する〇 → 不正解
 (C) 直線×/連続した線〇/4本線〇/全点が接する〇 → 不正解
 (D) 直線〇/連続した線〇/4本線×/全点が接する〇 → 不正解


☝数学クイズを解いているところ。皆一生懸命に考えてくれました。


「日本の生徒達もあまり解けない」「解けたら君たちは天才だ!」と伝えて問題提示すると…予想以上に盛り上がりました。そして、500人以上の生徒(8学年生)へこの問題を提示したのですが…まだだれ一人として答えを導き出せていません。解答は次回の授業で行う予定です。


この系統のクイズは世界共通で盛り上がるものかもしれませんね。ではまた次回に。Ate Ja!

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